iMac ProによってAppleは崩壊する!?
どうも。Apple大好き あーべる です。
今回はAppleがiMac Proを販売することで衰退していく理由を、経営学を中心に考えてみました。
◆iMac Proのスペック
まずはiMac Proのスペックをおさらいしておきましょう。
なんだこのオーバースペック!!!!
ちなみに最低価格は$4,999 (約55万円)
ですよねー...そのくらいしますよね....
Appleは公表していませんがiMac Proをフルスペックにした時の推定最高価格は
こんなもん買ってられっk
最低価格でも目玉が飛び出そうな金額ですが、このブッ飛びPCを買う人は一体どんな人なのでしょう?
◆iMac Proを購入するユーザー層
今巷にあるPCの中でも明らかにこのiMac Proはオーバースペック過ぎます。PCを自作したとしてもこのスペックのPCを作り出すことは容易くはありません。iMac Proはそのくらいのスペックを持っています。
では、超高スペックPCが欲しい人はどんな人でしょうか?
それはPCの動作が超重くなる作業をしている人たちです。基本的にPCの動作が超重くなる作業は超お金が稼げるケースが多いです。
例えば、3D CGは相当の高スペックPCでなければ話にならない作業です。CG動画ともなると動画1本で100万円はします(もちろん動画時間にもよりますが)。すると作業が快適になる程儲けが出ます。190万が安く見えますね(たぶん)。
imac Proを購入するユーザー層で他に思いつくものはプロゲーマーですかね。
ですが3Dゲームでもここまでのスペックは必要ありません。また、プロゲーマーの方は自分にあったPCを自作してしまうのではないのでしょうか?
よって、iMac Proを買う主要なユーザー層は3D CG製作者ということになります。ようは、一般人が手を出すことはなかなかないということです。
◆Appleの経営
では、AppleはなぜこんなオーバースペックPCを発表したのでしょうか?
そもそも企業は常に成長をしなければ倒産してしまいます。なぜなら、顧客のニーズは成長していくからです。つまり、Appleは成長していく顧客のニーズに応えようとiMac ProというオーバースペックPCの発表をした可能性が高いです。
そこで、Appleの経営について2点問題を挙げます。
・顧客ニーズの違い
スティーブ・ジョブズがAppleのCEOだった時、Appleの発表は決してスペックの向上を推すものではありませんでした。Appleブランドが先行しているため、信じがたいかもしれませんが、Appleの製品は決して最新技術を搭載しているわけではありません。
では、ジョブズは何を推してAppleを一流企業へ伸し上げたのでしょうか。
ジョブズは人々の生活の革命を推したのです。
『Appleの商品を買うとあなたの生活はこんなに便利になり快適になります』ということを推しました。
ジョブズ亡き今、CEOがティムさんに変わり経営方針が変わりました。もちろんティムさんの経営が間違っているわけではありません。経営としては一流に思えます。しかし、顧客のニーズを正確に捉えられているようには感じません。そして、経営が一流であるところに2点目の問題があります。
・イノベーションのジレンマ
顧客のニーズには幅があります。PCで言えば上が高性能を望む人、下が低性能でも安いものを望む人です。Appleほどの優良企業は高いニーズを持った顧客のニーズに応え成長していきます。しかし、高性能PCを望む人の割合は安価PCを望む人の割合よりもぐっと少ないですから、高等技術でニーズに応える企業は顧客数が安定しません。そして、安価PCを製造・販売する企業が安定した顧客を確保できるというわけです。これをイノベーションのジレンマと言います。
つまり、最新技術を取り入れなかったジョブズの経営はこのイノベーションのジレンマに該当しないものだったのです。しかし、ただスペックを高くしただけのPCを販売するようになった今、Appleは崩壊の一手を辿っているのではないのでしょうか?
◆まとめ
ここ数年でAppleはスペックの向上を中心に成長を遂げていました。ですが、それは本当に顧客のニーズを捉えた成長と言えるでしょうか?実際に今回のiMac Proを買いたいと思う人は多いでしょうか?必ずしも高スペックが経営を成功させるわけではないということです。
◆コメント
私自身 Appleが非常に好きです。なので、衰退して欲しくないと思います。必ずしも衰退するとは限りませんが、ティムさんにCEOが交代した後の製品
iPhone 6
iPad Pro 12.9 inch
Macbook 12 inch
Macbook Pro Touch Bar付
を思い出してみれば、私の中で残念さがこみ上げてきます。
大きすぎてむしろ使いにくくなった製品
USB Type-Cを採用してアダプタまみれになったMac
Touch Barによって生じるファンクションキーの誤操作
唯一の成功はTouch IDだけだったのではないでしょうか?
ここまで酷評してしまいましたが、Appleには期待しているのです。
一人で走らずに顧客と一緒に成長していってほしいと強く願います。
では。
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